マニュアル制作
製品は機能や耐久性だけでなく、デザイン面にも工夫を凝らします。製造時には品質の均一性や信頼性を厳しく追及します。製品の流通についても、多大の努力を払います。販売後のメンテナンスやアフターサービスにも万全を期すようになりました。モノを作り、モノの存在を知らせ、モノの使用を保守する一連の活動には隙間がないように見えます。
しかし、この流れの中で、マニュアルだけが日の当たらない場所にいます。メーカーの多くはマニュアル制作活動を低く評価し、他の活動に比べわずかな努力しかしていません。その結果、分かりにくい、おざなりのマニュアルが当たり前になっています。
ユーザーが商品の70%の機能しか引き出していなければ、30%の損失を被っています。分かりにくい説明書はこのような働きをしています。
そもそもマニュアルとは何をするものなのか?
次のようなことがマニュアルの主な役割や機能ということになります。ひとつでも不足したり、欠落していても、マニュアル全体としては未完成なものになります。
文章が分かりやすくデザインも良いマニュアルは、それだけ商品を引き立てます。ユーザーは、いくつかの同じ種類の商品に一通り目を通してから、どれにするかを考えます。そのとき良いマニュアルが目につけば、当然その商品を選ぶ確率はかなり高くなります。
ユーザーにとって分かりやすく使いやすいマニュアルは、販売後のサポートの必要を減らしてくれます。同時に、技術サポート要員の数も少なくてすみます。これは会社にとってもコストの大きな節減になります。
製造物責任とは「メーカーが自社の製造物に関して負うべき責任」のことです。機器やソフトと共に、マニュアルもこの製造物です。そのマニュアル記載内容に従って操作した結果、発生した損害に対してメーカーは責任を負います。
※製造物責任法(PL法)(平成6年7月1日法律第85号)
製造物の欠陥により損害が生じた場合の製造業者等の損害賠償責任について定めた法規。
雑誌やネット上で商品を評価する場合には、マニュアルの出来についても、具体的にどこが良くて、どの点が悪いのかを含め、かなりのページ数を割くことが多いです。最近は商品の評価記事増加の傾向にあり、ユーザーもそれを重視していることを考えると、良い評価を得るにはマニュアルを良くしておくことが賢明な策といえます。
また、新製品の成功、失敗が雑誌の評価によって左右されることさえあります。好意的な評価は、「ブランド認知」につながります。
マニュアルの質が高いと、広告を制作する場合にも大きなセールス・ポイントとして取り上げることができます。
派遣コストは年間ベースで考えるとアウトソーシングより割高です。内製する場合も人材の養成、機材の確保、場所の提供などが必要です。
弊社を活用することで、仕事量の増減に応じてよりフレキシブルに対応することができます。
説明書、サービスマニュアルの作成は正確度が求められます。ともすればマンネリ化におちいることもあります。
弊社を活用いただければ本来の業務に集中でき能率アップにつながることができます。
生涯賃金は2億9,450万円。(2005年 大学・大学院卒 男性)取扱説明書やサ-ビスマニュアルは利益に直結しません。
アウトソーシングは固定費がかかりませんので調整弁としてお役に立つことができます。
※独立行政法人労働政策研究・研修機構 『ユースフル労働統計-労働統計加工指標集-2008』
全体構成が機能的に整理して、体系的に並べてなければ「分かりやすいマニュアル」とはいえません。それには、次のようなことが実現されていなければなりません。
ライティングは、伝えたい情報や考えを、分かりやすく正確で読みやすい文章を書くことです。何らかの情報や考えを相手に客観的に伝達し、しかもその内容には一定の責任を負わなければなりません。
すなわち「分かりやすくて正確」だからこそ、伝えたい情報や考えが正しくと伝わり、その「情報や考え」が相手に認められるマニュアルが良いライティングです。
ビジュアル(写真・イラスト・画面例や印字例・図表)によって、伝えたいことを文字だけでなく、より正確に視覚的に伝えることでマニュアルもずっと分かりやすくなります。何を伝えたいかが一目で分かり、同じことを伝えるにも文字の量を減らすことができます。
また、見た目のバラエティを与え、読者の興味も増やすことになります。
余白やイラストが全然なく、小さな文字で目一杯詰まった頁ばかり400頁以上続いていたら、もうそのマニュアルから目をそむけ、二度と手にしないかもしれません。
しかし、要約した序文で始まり、各章を探すための見出しが頁の端に付いていて、大見出しと小見出しを多用して、文章も見やすく分かれていて、イラストや画面例、表や図などのビジュアル要素もふんだんに入っているマニュアルでしたらどうでしょう。
これこそグラフィックデザインが何であるかを端的に物語っているのです。
文章と写真やイラストなどのビジュアル要素を視覚的にアレンジした良いデザインは、ユーザーが読みやすく・分かりやすく、読んでおもしろく、結果的には、製品の販売促進にも効果があるのです。